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だが独房の床を
ただ見つめてことに気づく
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手紙を探すもそこにはない
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次の木曜も手紙は来ない
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彼女は大丈夫なのか?
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何かあったのか?
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何も来ない
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2ヶ月経っても連絡はない
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見つかったのか?
捕まったのか?
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そうだ
バカな老いぼれめ
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考えてみろ
ナンシーは19歳だ
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いつまで彼女の手紙を
期待する?
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今まで書いてくれただけでも
助ェじゃないか
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忘れられたのさ 老いぼれよ
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お前は独りだ
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独りなんだ
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この男は
腐った食い物の臭いがする
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真夏のゴミ捨て場に
取り残された死体のようだ
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ヒドい悪臭で吐きそうだ
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あのクモチたれに頭を殴られた
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意識が戻ると
それが目に入る
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ナンシーが使っているのと
同じ封筒だ
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だが手紙は入っていない
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それには何か柔らかく━
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何か生々しいものが…
肉と骨だ
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19歳の少女の
右手の人差し指だろう
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一体どうやって見つけた?
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とても注意深く━