:17:01
…違う
:17:03
ー 何を言ってるんだ エリー?
ー 別に…
:17:10
まだ眠れないようですね ドーマー刑事
:17:13
ああ そうだね
:17:20
よい警官はパズルが解けず眠れない
:17:24
悪い警官は良心の呵責で眠れない
:17:28
ー あなたの言葉よ
ー そうか?
:17:34
俺が言いそうな言葉だな
:17:39
では行こう
:17:41
ケイ・コーネルとは知り合いだったんだな
:17:44
そうでした
:17:46
ー どのような経緯で彼女と親しくなったんだ?
ー どうぞ
:17:51
ー フィンチ 答えろ?
ー 彼女は私の推理小説のファンだった
:17:55
初めて会ったのはいつだ?
:17:57
1年前にここのナイトミュートで
:18:00
僕を追って来たので
小説のことについて雑談しました
:18:04
彼女は作家になりだがっていた
:18:07
そして私の家に行き
本や僕についてもっと聞きたいと
:18:12
ー 行ったのか?
ー 僕達はすぐに仲良くなった
:18:15
自分が書いた作品をみせてくれるほどにね
:18:19
ー 何をかいてた?
ー 詩だ
:18:21
ー どうだった?
ー それほど上手くは…
:18:24
ー 彼女には何て言った?
ー 何も?
:18:29
では お前とケイとの
実際の関係はどうだったんだ?
:18:34
話し相手だ 彼女は日常の外に
そういう話し相手を必要としていた
:18:39
だからこそ私に近づいたのだろう
:18:42
どうして必要としていたんだ?
:18:44
ー ボーイフレンドさランディ…
ー ランディ・スタッツ?
:18:49
ー そうだ…彼は…彼女を虐げていた
ー そんな事はもう知っている
:18:54
ー それは酷くなる一方だった
ー それで?
:18:56
本当に酷く
:18:58
なぜそんなにランディ・スタッツに
拘るんだい フィンチ