:18:00
僕を追って来たので
小説のことについて雑談しました
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彼女は作家になりだがっていた
:18:07
そして私の家に行き
本や僕についてもっと聞きたいと
:18:12
ー 行ったのか?
ー 僕達はすぐに仲良くなった
:18:15
自分が書いた作品をみせてくれるほどにね
:18:19
ー 何をかいてた?
ー 詩だ
:18:21
ー どうだった?
ー それほど上手くは…
:18:24
ー 彼女には何て言った?
ー 何も?
:18:29
では お前とケイとの
実際の関係はどうだったんだ?
:18:34
話し相手だ 彼女は日常の外に
そういう話し相手を必要としていた
:18:39
だからこそ私に近づいたのだろう
:18:42
どうして必要としていたんだ?
:18:44
ー ボーイフレンドさランディ…
ー ランディ・スタッツ?
:18:49
ー そうだ…彼は…彼女を虐げていた
ー そんな事はもう知っている
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ー それは酷くなる一方だった
ー それで?
:18:56
本当に酷く
:18:58
なぜそんなにランディ・スタッツに
拘るんだい フィンチ
:19:02
そうだね すまない
まだ調査段階だからね
:19:05
誤解があってはこまる
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フィンチさん まず今喋っていただいた事は
全て極秘扱いになります
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次に我々は結論を急いでしまうような
馬鹿げた連中ではありません
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ー わかってる
ー どうぞ続いて下さい
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大した事じゃなく ただケイが脅えていた
:19:25
ー 僕にも責任がある…
ー 何故です?
:19:29
ランディは僕が誰だったかを知ってた
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ケイに他に信用している友達が居ると知り
ランディは嫉妬に駆られた
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聞き出そうとして 良く脅されたらしい
彼女から切迫した手紙がいつも届いた
:19:41
その手紙はまだ持っているのか?
:19:44
あるかもしれません
役に立ちますか?
:19:47
多分な
:19:51
で…他には?
:19:54
彼女が一番
怖がっていたのは…拳銃だ
:19:58
彼は拳銃を見せて脅していた