:51:03
- そうね
- フィクションだと思う?
:51:06
主人公が住んでるのは10番街だ
:51:09
- 私じゃないわ
- 君じゃない?
:51:11
リチャードがどんな人か
知ってるでしょ 空想よ
:51:15
どの章にもポーランド人っぽい
名前の女性が出てくる
:51:18
彼女の事が書かれてないのは
50ページも無いんじゃないか
:51:22
全ての物事はずっと同じに見えるが
実は変わってるんだ
:51:26
彼女が自殺したって何も変わらないんだ
:51:30
彼の母親は自殺したのよ
:51:32
母親はそうかもしれないけど
それは理由にはならない
:51:35
- そうね 私は・・・
- 問題外だ
:51:38
その本が難しいのは
知ってるけど好きなの
:51:44
驚いたのは1つだけよ
:51:47
何が? 何で驚いたんだ?
:51:50
あなたのことほどじゃないわ
:51:59
どんなことだ?
:52:03
ウェルフリートに戻ってきたんだ
:52:08
- そうなの?
- こないださ 言わなかったっけ?
:52:13
ええ でもあなたには会ってなかったわ
:52:19
あの家を覚えてる? まだあるんだ
:52:22
勇敢なのね
:52:24
勇敢? どうして?
:52:27
そこに行ったら・・・
つまり真実と向き合ったら・・・
:52:32
そういった感情は
永遠に失ったものだわ
:52:41
クラリッサ?
:52:45
どうなってるのか混乱しちゃって
ごめんなさい
:52:47
何かちょっと変な気持ちなの
:52:52
こんな姿を見せちゃって ごめんなさい
:52:56
混乱してるみたい
:52:59
- それじゃ帰るよ
- いや あなたじゃないの 違うのよ